シードルが挑むワインと同等価へのチャレンジ
フランス、ノルマンディー地方ペイ・ドージュに位置し、現当主ブノワ・ルジュフルールの祖父ロジェ・ルジュフルールがドメーヌ・ルジュフルールを創業し、
当時では類を見ない高品質なシードルを生産し30年程活躍したが、1990年代に引退。ブノワの父が継承するも商業的に販売することを辞めてしまった。
ブノワは学生時代にシードル造りを学ぶと同時にビジネスの学位も取得し、家業を継ぐことを決意。
そして、ドメーヌ・ルジュフルールに祖父の時代の名声を取り戻すタイミングが到来した。
復活の狼煙を上げるブノワが造るルジュフルールのシードルは2012年がファーストヴィンテージで、600本生産。
2013年は2000本と徐々に生産量を増加。実は、ブノワは生産者であるだけでなく、パリのレストランやカヴィストにワイン販売をするエージェントでもあるため、
まずはこれをフランス国内だけで流通させる事から始めた。
現在は15,000本まで生産本数を増やし、アメリカ、ドイツ、スウェーデンへ輸出し、そして今回日本へも初輸出を果たした。
ブノワが理想とするシードルとは、高品質なのはもちろんのこと、ワインがテロワールを重視するのと同様、リンゴにもテロワールが存在しており、
フレッシュさの中に複雑なアロマと長期熟成の可能性を持たせることでリンゴのテロワールを表現できるものであり、ブノワはそれを目指す。
そして、高品質の中には、オーガニック栽培、野生酵母、リンゴは機械による収穫が一般的な中での手摘みでの収穫、
デフェカッション製法、3、4回澱引きを実施し、デゴルジュマンするまでに澱と共に30〜36か月熟成を有することが含まれている。
オーガニックに関しては現在認証をとるために準備中。