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生産者情報

Chateau d’AQUERIA
シャトー ダケリア

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所在地
フランス ヴァレ・デュ・ローヌ タヴェル
FRANCE VALLEE DU RHONE TAVEL




1595年から受け継がれるワイン造り
タンニンを愉しむロゼ”タヴェル”

砂を多く含むピュイ・サブルノー(Puy Sableneau)と呼ばれるこの土地からは、アロマティックでタンニンの柔らかい酒質をもたらす葡萄が生まれ、 ローマ法王がシャトーヌフに本拠を置いた13世紀頃、この地では僧侶たちによってワイン造りが行われていた。

 シャトー・ダケリアの歴史は1595年、ルイ・ジョゼフ・ダケリアが、このタヴェル地区をヴィルヌーヴ=レザヴィヨン大修道院の修道士から買い取ったことから始まった。 跡をを継いだ彼の息子のロベール・ダケリア伯爵が建てた邸宅が18世紀に、現在我々が知るシャトーとなる。その後、多くのファミリーが代わる代わるシャトー・ダケリアを所有し、 改築、増築、耕作の拡大を行いながらも、この類まれなるテロワールへの使命を果たすべく一貫したワイン造りを行ってきた。

 1919年、ジャン・オリヴィエの手にわたって以来、これまで3代に渡ってオリヴィエ家はシャトー・ダケリアを所有、運営し情熱を傾けてきた。のちにオリヴィエの娘のミレイユとニコル、 ミレイユの夫であるポール・ド・ベズが経営を引き継ぎ、現在のシャトー・ダケリアのスタイルを確立。その後ポールとミレイユの息子のヴァンサンが当主となり、 敷地面積で98ヘクタール、その中の68ヘクタールの葡萄畑がシャトーの周りを囲むように展開する広大な地所を管理してきた。

 ヴァンサンは惜しまれつつも2022年に亡くなったが、彼は自らの死が近いことを悟ると、親族からの一任を取り付け、信頼できると判断したギガル社に連絡、 シャトー・ダケリアで働くチームをそのまま雇用する事を条件に買収を持ちかけ、それをギガルも快く応じ、このタヴェルを代表する名門生産者が ギガルファミリーの一員に加わることとなった。
 2022年に事業を引き継いだギガルファミリーは、運営責任者として、シャトー・ド・ナリスのラルフ・ガルサンをシャトーヌフから派遣、生産においては、 ビオでの耕作へ移行した。広大な畑をパーセルに区切り、区画毎の特徴を生かし、味わいを引き出す作業を始めたものの、それ以外の大きな変更はしていない。 これまで長年シャトー・ダケリアで働き、支えてきたチームと共に、この卓越したラインナップに想いを刻み込み、シャトーの歴史が永遠に続くよう情熱を傾けている。

 少ない雨量、豊富な日照量、ミストラルの突風にさらされる典型的な地中海性気候の恩恵を受ける畑は、大きく分けて以下の3つのエリアに分かれる。  シャトーの東側の土壌は、石灰岩の礫岩からなり、フルーティで深みのある素晴らしい白ワイン、リラック・ブランを生み出す。 シャトーの北東には、ローヌ地方の丸い小石(ガレ)を多く含む粘土質の段々畑があり、深みのあるフレッシュで複雑な赤ワイン、リラック・ルージュを生み出す。 そしてシャトーを周り囲むように位置する畑は、軽い砂質粘土の土壌で、果実味と複雑さを併せ持つドメーヌの偉大なロゼワイン、タヴェルを生み出す。

シャトー・ダケリアのタヴェルは、果実のリッチさ、豊かさ、フィネス、クリスタルな味わいを重要視。白葡萄と黒葡萄を一緒にコールドマセラシオンを12〜24時間行い、 アロマを出す。3時間の長い時間をかけるプレスは、フロタシオンという技法を使っている。窒素ガスをタンク下から入れ、果皮等を上に押し上げてから、 下に集まったピュアなジュースを抜く。その後デブルバージュを48時間。その後10日かけて発酵。酸が足りなくなるのでMLFはしない。その後シュル・リーで5カ月熟成。 ステンレスタンク60%、セメントタンク40%。清澄は基本的に行わず、フィルター掛けのみで瓶詰。

 例えていうならば、プロヴァンスのロゼが白ワインであるとすると、タヴェルは赤ワインである。ラルフ・ガルサンは「色の薄いタヴェルは造ってはいけない」と語る。 タンニンがしっかりあるのも特徴で、タンニンを愉しむロゼとして、地元ではコート・ド・ブッフなどの肉料理ともよく合わせられる。 シャンパーニュを除いては、タヴェルは一年中どの料理にも合う唯一のワインであるとの事。頼む料理を選ばない、そのフードフレンドリー性をぜひ試してほしい。

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