世界的に有名なブルゴーニュのドメーヌ
フィリップ・コランが造る南アフリカワイン
南アフリカの首都ケープタウンから75キロほど離れたところに
フランシュックという町がある。「フランス人の街角」という意味の
この小さな町は、1688年に入植してきたフランスにおけるカルヴァン
派であるユグノー達によって開拓された。フランシュックではワイン
の生産が盛んであり、世界的なレストランも存在することから、
南アフリカのワインと食文化の首都としばしば言われる。
トピアリー・ワイン・エステートは、このフランシュックに2005
年に設立された64ヘクタールのワイナリーで、2014年からは、
シャサーニュ・モンラッシェの著名生産者であるフィリップ・コラン
によって運営されている。壮大なクライン・ドラケンシュタインの
山々を見るこのブティック・ワイナリーは、フランシュック湿地帯の
灌木植生地域や野生動物の生息地に囲まれた、ウェマーショク
山の麓に広がる緩やかな斜面で、北と南を低い砂岩の尾根で囲
まれている。
この土地は、周囲の山脈がロート状に地形を形成しており、畑に
集められるように吹き降ろす風が、畑を冷やすことによりブドウは
均一に熟し、ワインには際立ったエレガンスをもたらす。土壌は
大西洋を望むテーブル・マウンテンの砂岩と石英岩からの砂質で
あり、1998年に行われた徹底的な土壌分析のデータからブロック
毎に最適な品種とクローンを選択して植えられた。
ワイナリーでは、最高品質のブドウを選別するために、洗練された
選別ラインを利用して約64トンのブドウを処理することができる。
選別されたブドウはサテライトタンクに入れられ、重力を利用した
システムによって発酵タンクに移され、さらに熟成される。
ブルゴーニュの生産者が手掛ける南アフリカワイン。そのエレガント
なスタイルからブルゴーニュを垣間見ることができる。ワイナリーの
車道には、名前の由来となった、丁寧に作られた美しいトピアリーの
彫刻が並び、訪れる人々を歓迎している。
生産者情報のPDFダウンロード:トピアリー ワインズ