シトー派修道士から受け継がれた
12世紀からの歴史ある農園から生まれるポートとワイン
セニョーラ・ド・コンヴェントのポートワインは、過去9世紀の間、ユネスコの世界遺産にも登録されているポルトの街から東へ100キロの地、タヴォラのキンタ・ド・コンヴェントで造られてきた。
その150ヘクタールの敷地には、12世紀に建てられた美しい修道院があり、まるで27ヘクタールのブドウ畑を見下ろしているよう。
そのブドウ畑は、当時シトー派の修道士が開墾したもので、現在でもこの地方の熟練たちが手作業で畑を管理している。
斜面の段々畑のブドウと、栗やコルク、野生のチェリー、樫、松などが茂る森の間に、アーモンドやカリン、チェリー、ピーチ、オレンジ、イチジクといった果樹も見られるが、これらもまたシトー派の修道士がその昔に植えたもの。
ポートの生産地区には26,000の畑が存在し、これらは「カーサ・ド・ドウロ」など3つの公的機関によってランク付けされている。
セニョーラ・ド・コンヴェントの畑は多くの条件を満たしており、その最高ランクの「A」に認定されている。
2006年には「ポート&ドウロワイン協会」の薦めにより、よりモダンなワイン造りの技術が使えるようにするために伝統品種の植え替えをした。
赤ワイン用にはトゥーリガ・ナショナル、フランチェーザ、ティンタ・ロリッツ、バロッカを。
白ワイン用には、マルヴァジーア・フィーナ、グーヴェイオ、ヴィオニーニョ。
そして、修道院の隣に、最新の重力式のワイナリーが建設された。
レイト・ボトルド・ヴィンテージは、卓越した年のブドウだけでつくられ、4〜6年栗や樫の樽で熟成させて瓶詰めされる。
トウニー・ポートは、ドライフルーツや木、スパイスといった香りが特徴的。ユニークな褐色色は、樫樽の中でゆっくりと酸化することによって生まれる。また、複数のワインをブレンドして伝統的なスタイルを創り出している。
ヴィンテージ・ポートは、まさに偉大な年にのみ造られ、2年間の樽熟成を経て瓶詰めされる。
赤ワインは、トゥーリガ・ナショナル、トゥーリガ・フランカ、ティンタ・ロリッツという伝統品種により、熟成には、フレンチオークとステンレスタンクを使用。