ミネルヴォワの地位向上に貢献した父を継ぎ
その極みであるラ・リヴィニエールで独自のワイン造りを。
ラングドック地方の中でも北西部に位置するミネルヴォワは、この地方の中でも洗練されたワインを生み出すとされている。
35年余りミネルヴォワの生産者組合に務め、組合長としてこの地区のワインの品質向上に貢献したモーリス・ピッチニーニの尽力には、誰もが認めている。
しかし、モーリスは1990年に自らワイン造りを始める決意を堅め、ミネルヴォワの中で最も特徴的な質の高いワインができるセヴェンヌの麓の標高が高い地域、古いワイン産地であるラ・リヴィニエールでドメーヌを設立した。
1991年に息子のジャン=クリストフがモンペリエ大学を終了し、参画。妻のコレットも共に経営に携わっている家族経営のワイナリー。
ラ・リヴィニエールは、ミネルヴォワの北東に位置しクリュに指定されている地区で、地中海の影響を受け、卓越した陽光も得られる立地にある。
30ヘクタールの畑は、黒ブドウは70%シラー、残りがグルナッシュとカリニャン。白ブドウはグルナッシュ・ブラン、ミュスカ、ルーサンヌ。
「ミネルヴォワ・クロ・ランジェリー ルージュ」は、単一の区画のブドウで造られ、樹齢40年のシラー70%、樹齢80年のカリニャン15%、樹齢15〜30年のグルナッシュ15%という構成。
樽熟成は約18ヶ月。熟成用の樽は225リットルと400リットルを併用している。
スパイスと果実の香りが融合した、バランスのよい味わい。各国で評価が高い。
「ミネルヴォワ・クロ・ランジェリー ブラン」は、グルナッシュ・ブラン、ルーサンヌ20%、マカベオ10%、ブールブーラン10%、ミュスカ10%のブレンドで、複数品種のブレンドにより豊かさとフレッシュさ、ナッティーさとフルーティーさを兼ね備え、複雑性を醸し出している。