世代交代から生まれた
シャサーニュ・モンラッシェのライジングスター
シャサーニュ・モンラッシェの造り手、ベルナール・モローの次男であるブノワ・モローがスタートさせたドメーヌ。
彼は父ベルナールのもとで、1990年から約20年間カーヴと畑で働いた経験をもつ。
2020年にネゴスとして独立し、2021年ヴィンテージからは、家族から引き継いだ所有畑4.2haから本格的にドメーヌワインの瓶詰をスタートさせた。
畑ではビオディナミ農法を実践し、認証の取得を目指す。機械の重みで畑の土壌を踏み固めないよう、
畑の仕事はできるだけ手作業で行ったり、機械は小型のものを使ったりとこだわりを見せる。
シャサーニュ・モンラッシェ村名の白の畑は、合計約1.4ha 、6パーセルを所有。粘土石灰質のクラシックな土壌。
1年の樽熟成、その後6カ月間ステンレスタンクで熟成させる。村名キュヴェの<シャリエール>は大きなアペラシオンだが、
ブノワ・モローが所有する区画は、クリオ・バタールに隣接する南向きの畑で文句なしの位置。
成熟が進むと良いフレッシュさが消えてしまうため、一番初めに収穫をスタートさせる。
1級白は、フレッシュなスタイルの<マルトロワ>、<シャンガン>、そしてモルジョの中の2区画<フェランド>と<カルドゥーズ>。
父ベルナールはこの2区画を混ぜてモルジョとしてリリースしていたが、ブノワはリュー・ディごとにリリースする。
そのほかに樹齢85年のブドウ樹が植わる<グランド・リュショット>がある。<グランド・リュショット>と<カルドゥーズ>は
1年遅らせてリリースする。
赤は、シャサーニュ・モンラッシェ ヴィエイユ・ヴィーニュと1級のカルドゥーズの2キュヴェ。
目指しているのは、煎じるような醸造で、過度な抽出はしない。シャサーニュ・モンラッシェの赤は、
タンニンが強くなる傾向があるため、ピジャージュはせず、ルモンタージュをおこなう。
世代交代で注目を集めるブノワ・モロー。2022年ヴィンテージから本格的に日本でのリリースが開始される。