醸造責任者 |
マーク・フィンチャム Mark Fincham |
ドメーヌ・モームからドメーヌ・トーズへ
ビオディナミ100%導入から新たな歴史が始まる
古典的なジュヴレ・シャンベルタンの造り手として知られたドメーヌ・モームが、カナダのモレ・トーズに買い取られたのが2011年。実質2012年がドメーヌ・トーズのファーストヴィンテージとなるが、2013VTまでは、DOMAINE MAUMEで、2014VT、2015VTは、MAUME BY DOMAINE TAWSE のラベルだったが、2016VTから、遂にMAUMEの名が外れ、DOMAINE TAWSE となる。
トーズは、ドメーヌの年産平均は約45,000本、ネゴスは、マルシャン・トーズとして55,000本のワインを生産している。市場は輸出が主力で、フランス国内はレストラン向けに少量販売。
つくり手のマーク・フィンチャムはイギリス出身。シャトーヌフ・デュ・パプを中心にワイン造りに携わった後、2010年にマルシャン・トーズに着任。ドメーヌ・トーズとしては、2012年のファーストヴィンテージから携わる。
ワインのスタイルは、以前のドメーヌ・モームとは違ってきている。
理由としては、2012VTから100%ビオディナミによる耕作に移行したことが一つ。特に2016VTからはその効果が表れはじめた。
ピジャージュは控えめで、かつ足を使う。足でピジャージュすることで、各発酵槽の状態が肌でわかり、管理がしやすくなる。発酵にあたっては基本的に100%除梗だが、キュヴェにより全房を使用する場合もある。しかし、多数派は全除梗。樽熟成はジュヴレ・シャンベルタンの村名で15-16か月、特級・1級は18か月。また、新樽率はマゾワイエールで50%、マジ40%、1級30-35%、ヴィラージュ25%。
コルクについては、ドメーヌ・ドーズのワインではすべてナチュラルコルク。未漂白のコルクを使用する。
ニュイ・サン・ジョルジュにセラードアも新設し、国内、海外からのお客様が試飲できるスペースも完備。モームから引き継いだ素晴らしいテロワールから生まれる、生き生きとしたフレッシュな果実味を兼ね備えるドメーヌ・トーズのワインは、これからの進化がますます楽しみである。
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<取扱い終了のお知らせ>
ドメーヌ・トーズにつきまして、弊社では、ドメーヌ・モームからの引継ぎ地所分について取扱いを続けてまいりましたが、 2018年ヴィンテージをもちまして、同ドメーヌの取扱いを終了いたします。長年のご愛顧ありがとうございました。
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